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番外編:夫が見た医療現場のリアル〜ペイハラ、医療従事者の葛藤、その他諸々〜

  • 執筆者の写真: yamasakik2023houka
    yamasakik2023houka
  • 4月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月22日

みなさんこんにちは。ナーシングカンパニーのやまさきです。

今回は、患者本人である夫の言葉を集めた番外編です。

医療従事者である私にとっても、ハッとさせられる気づきがたくさんありました。


●大部屋と個室、回復に与える環境の影響

「大部屋でポータブルトイレ使われて、横でご飯食べるのはやっぱりきつかった。

それが自分でも他人でもおんなじやと思う。

ストレス少なく過ごせたのは、やっぱり個室やったから。

カーテンじゃなく“壁”で仕切られてるだけで、こんなに違うんやなって。」


●“若い医師”דベテランナース”の安心感

「1回目の救急搬送のとき、若い先生から“軽症”って言われて帰された。

正直あのとき、まだめっちゃしんどかったんよな。

でもその夜2回目に救急外来に行ったら、ベテランのナースが丁寧に対応してくれて、それだけでめっちゃ安心した。

“この人が見てくれてるなら大丈夫”って思えた。

素人やから言うけど、若い先生には経験あるナースがそばにいた方が上手いことチームが回るんとちゃうかなあ」


●患者から見た、スタッフの“仕事の姿勢”

「点滴何回も失敗されたときも、一生懸命やってくれてたら何も思わへん。

けど、やっつけ仕事みたいに感じたら、さすがにイラっとする。

こっちは毎日時間あるから、よう見てるで(笑)

“この人、自分の仕事に向き合ってるな”って、言葉ひとつとか表情ですぐわかる。」


●しんどいときこそ、構われたくない

「体がしんどい時ほど、構わんといてほしい。

『拭きましょうか?』とか言われても、今はそっとしておいてほしいって気持ちがある。

しんどい時って、気を遣うこと自体が1番しんどい。」


●主訴はやっぱり大事

「医者やナースが“この姿勢で寝とき”って言ってくれても、こっちは胸が痛くない角度をちゃんとわかって寝てる。外傷なら見えるけど、今回は身体の中が痛いから、見えへん痛みってなかなかわかってもらえへんのやなと思った」


●ナースに投げられる“ひどい言葉”に怒りを感じた

「ナースに向かって、ほんまにひどい言葉を投げる患者さんもいて、あんな言い方、ようできるなって思った。

自分はありがとう、すんませんしか言わんかったけど、ああいう態度取る人見ると腹立つ。

体調が悪くても、言葉の選び方ひとつで、その人がどういうふうに生きてきたかが出るんやなって。

見てるこっちもしんどくなるから、ほんまにやめてほしかった。」



こうしてあらためて聞くと、

患者さんて、ほんとうにたくさんのことを感じて、見て、

言葉には敢えてしないけれど、違和感や気遣いに、敏感に気づいてるんだなと実感しました。


そして、

「入院ってもっと楽になるもんやと思ってた。でも、そう簡単でもないなって思った」

というひとことが、なんだかすごく印象的でした。

病室では、看護や治療だけでなく、人としての関わりや空気感も、回復に大きく影響しているのかもしれませんね。


これで夫の入院についての投稿は最後です。お付き合いいただきありがとうございました。


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