この考え方は化石?
- yamasakik2023houka
- 6月6日
- 読了時間: 3分
みなさまこんにちは。
ナーシングカンパニーのやまさきです。
あるベテランのケアマネさんがこんな話をしてくれました。
「24時間いつでもすぐ来てくれて、30分のケアプランでOKな訪問看護ステーションが増えてる。でも自分はそれは違うと思ってるねん。自分でできるようになることを目指すのが訪問看護やと思うけど…もうこんな考え方、化石かな〜」と。
別のケアマネさんからは、
「導尿とかの処置だけするステーションが増えてて、看護の質が落ちてるんちゃうかって、私みたいな素人でもわかるねんけど。」
訪問看護制度はそもそも「生活を支える看護」として始まった経緯があり、予測的ケアやセルフケア支援がベースにあると思ってます。
緊急訪問は、在宅を病院に見立てた「医療モデル」を訪問看護に落とし込み、それを必要とする人に提供するために設定された報酬体系、と私は理解しています。
つまり訪問看護の報酬体系は、
ベースが生活モデル、重症者で医療モデルの看護を評価している。
訪問看護は、利用者や家族が自力で安心な暮らしを作る看護を実践しつつ、その中で起こる緊急対応、これが「セット」であることが大切。
ケアマネさんたちのボヤキは、これがセットになっていないってことなんでしょうね。
夫に話したら、
「みんながカップラーメン。ケアマネも患者も訪問看護も。」と。
なるほど、うまいこと言うなあと感心してる場合じゃなくて(笑)。
オレムのセルフケア看護論では、自己ケアの力を支えることが看護の目的とされていて、エンパワメントやセルフケア支援、自己効力感を高める看護は訪問看護のあるべき姿。
私は「自己決定を尊重」「セルフケア支援こそ訪問看護の役割」「緊急を作らない、起こさない看護をやっていこう」と言い続けてきました。
前職で3年前、管理者たちと緊急訪問を分析してみると、じつに8割が予測と事前準備で緊急訪問せずに済んだ可能性があった、という分析結果だったと記憶しています。
それだけ、難しいことなんですよね。
こうしたことって、化石かもしれないけど伝え続けるべきなのかなあと思っていたら、
ある訪問看護支援センターから、「緊急を起こさない看護」について話してほしいと講義の依頼がありました。
モヤモヤしてたけど、化石も貴重だよねと思い直して、信念は貫きたいと思います。
開設祝いにいただいた蘭の花、
つぼみついてたのが全部開いてくれました。
当ステーションでは訪問看護を一緒に実施してくださる看護職、セラピストスタッフを募集しています。
常勤スタッフはもちろん、都合の良い時に働きたい、という方も大歓迎です。
お問い合わせは、0798-63-2007山﨑まで、お気軽にお電話くださいね♪

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